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2012/05きっくおふ通信
2012-05-17 13:09:20

2012年5月【第10号】きっくおふ通信(ムンド・サルトコース号)
日頃は当クラブにご協力ありがとうございます。新年度も始まり、はや1か月が経ちました。
今回は世界で活躍する選手や、我々スタッフの考えや選手に対する配慮などのお話させていただきます。

◆レアル・マドリー、セルヒオ・ラモス選手
「またPK戦があるなら、再びキッカーを務める」

レアル・マドリーのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスは、PK戦までもつれ込む死闘となったチャンピオンズリーグ準決勝のバイエルン・ミュンヘンとの第2戦から一夜明けた4月26日、自身のPK失敗が響く形で大会敗退を喫した一戦についてこのようにコメントしました。
「もし明日、またPK戦が行われるなら、僕は再びキッカーを務める。なぜなら、自分に対する自信がある者なら、必ずやチームに貢献することができるからだ。精神的にはもちろんきつい。だが、僕はプレッシャーとはいつもうまく付き合ってきた。」
私は、セルヒオ・ラモス選手のインタビューを聞いて感銘を受けました。
世界の超一流選手でも失敗がある。しかし、その中で、常に失敗を恐れずに次に進もうとしているのです。
そして自らがその壁を乗り越えようとしています。
今日の日本の教育は、失敗することは恥ずかしいこと、大人が子供の失敗を許すことが出来ない、または、失敗しないようにやれることだけやる、失敗がないように子供たちを大人が保護してしまう環境になっていると私は感じます。しかし、世界で活躍する選手たちはどうでしょう。ミスを恐れずに、さらに向上しようとする姿勢や気持ちがあります。我々はセルヒオ・ラモス選手から多くのことを学ぶべきだと思います。
前回のきっくおふ通信で私は、『トライ&エラー』というお話をさせていただきました。
まさに世界で活躍する選手は、それを実践しているのです。
危ない危ないと言ってリスクを避けてばかりの社会は、人の生きる力を弱めています。
失敗を恐れずに、挑戦し続ける姿勢。特に子供たちには様々な経験をしてもらい、サッカー選手として、また、人として一回りも二回りも成長してほしいものです。
『うまくいかないから、諦める。ではなく、うまくいかないからまた挑戦する!』
※トライ&エラーの推奨
サッカー選手として成長していくためには、様々な経験が必要です。そのためには常にトライ(挑戦)し続けること。当然、トライした結果がエラー(失敗)することもあります。エラーをして選手は様々なことに気付き、気付いたことでさらに成長できます。私が考える本当の失敗とは、失敗を恐れ、挑戦しないことです。育成年代の子供たちは、結果がどうであれ、挑戦しようとした行為を認めていくことが、選手の成長につながると考えます。

◆渥美コーチの「大切にしていること」
「大切にしていること」、普段何を大切にしているのかをあらためて見つめ直してみました。「人生を楽しく生きよう」とか「物事をキチンとこなす」とか色々と信念はあるのですが、その中で一番自分が大切にしているのは【心遣い】かなと思います。
日常 多くの人々と接しますが、その中で人々がお互いに気持ちよく生活していく為には、さりげなくアレコレと気を配ることが非常に重要であると信じています。4月からは子供達と向き合う機会が多くなりましたが、この【心遣い】というのは大人同士でも子供相手でも同じでしょう。どれだけ見返りを求めずに相手の立場になって行動してあげられるかで、信頼してもらい相手に対する共感や思いやりが生まれるかが決まるはずです。
まだまだ理想には遠くおよびませんが、まずは自分ができることを精一杯、誠意と真心を持って取り組んで いきたいと思っています。その【心遣い】が、子供達の笑顔になってくれると嬉しいです。

◆精神力を養いたい!!
最近、小学生の保護者の方からこんなお話を聞きました。
「うちの子は、競争心がなくって困っているの!なにか良い方法はないでしょうか?」
日本=裕福な国。日本はこのようなイメージがついています。物にありふれた不自由のない国。そのような環境では、人はハングリー精神や競争心、野心は芽生えません。
それでは、この日本で競争心を養うためにはどうようにしたらよいのでしょうか?
サッカーの試合は11人出場できます。もし、選手が11人しかいなかったら、努力しなくても試合に出れますよね。
しかし、我がムンドサルトコースは現在多くの選手が集まり活動しています。選手が多ければ多いほど、選手同士で競争し合い、もっとサッカーがうまくなりたいと思う心を芽生えさせ、我々は子供たちが自然と競い合う環境を意図的に作っているのです。欧州や南米のサッカー先進国はサッカーを行う人口が多いから、選手が自ら競争し合っているのです。我々のクラブもサッカー先進国を見習い、日々、様々な多くの選手と一緒に練習することで競争心を育んでいます。
『当クラブでは、多くの選手がいる中で競い合わせ、精神力(競争心)を養います。』 

次回の【きっくおふ通信】は、
1.加藤良 指導者インストラクターへの道
2.夏休みサッカー遠征
3.その他
など、お話しさせていただきます。

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